Ｈ邸改修

H24年8月竣工　鉄骨造2階建　延床面積：173.38�u（52坪）

　既存建物は昭和48年に確認を受けております。確認済証の原本はすでに紛失していたため、この確認年は行政庁にて保管してある台帳にて確認したのですが、何分古い確認です。備え付けのパソコンで検索をかけてヒットするような探し方では見つからなかったため、役所のテーブルを借り、２時間かけて順番に時代をさかのぼりながら地図と台帳を見比べながら探しました。
　古い建物です。床下や天井裏から建物状況を確認した際には鉄骨の劣化や断熱材の未施工などが確認できたため、ただの化粧直しのみではなく、機能としても現在の建物性能に近づく改修設計としました。その際、復興支援・住宅エコポイント（エコリフォーム）制度を活用し、断熱改修・バリアフリー改修・住宅設備の設置それぞれでポイントを得ました。特に浴室に関しては、段差の解消・手すりの設置・ジェットバス付高断熱浴槽・春には桜の見える方角に窓を設ける等、お施主様のこだわりが詰まっています。
　外装改修では、ウッドサイディングと金属サイディング異なる素材を組み合わせ、ひと味変わった個性を持たせることにより、デザイン・性能共新築住宅に負けない状態に仕上がりました。竣工後の状態をご覧いただいた方はこの建物が実質昭和40年代の建物だとは思わないでしょう。