Ｓ眼科

H24年3月竣工　鉄骨造3階建　延床面積：295.3�u（89坪）

　お施主様はこれから診療所を開く若手医師。今後の町医療を担うこの建物には医師、看護師、事務員、患者さんの各々がスムーズに移動できる動線管理と患者間の感染を防ぐ清浄度、診療・検査機器の更新に対応できるフレキシビリティが求められました。
　交通量が多い横断歩道正面から若干ずれた位置に建物入口を設けることで通行人と来院する患者さんとの動線交錯を避け、エントランスの正面にある受付から右手に一般診療を受ける患者さんと手術を受けに階段にて２階へあがる患者さんとの動線を振り分けています。手術室はHEPAフィルターを備えた換気設備により清浄度を高めるとともに、手術室への出入りは手を触れずに開閉できるキックスイッチによる自動ドアを採用、内装材は抗菌性とし、清浄度を高めることに妥協のない設計をしております。
　地域医療に貢献すべくこの地を選んで開業したお施主様のスタートに力を貸せた喜びが設計者冥利につきる印象深いプロジェクトです。